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輸血検査 ~不規則抗体~

今回は輸血検査の続き、不規則抗体について説明するよ
ABO血液型とRh以外にも多くの血液型が存在しており、
臨床的意義のある抗体がないか調べることで輸血副作用を回避できます。
輸血するまでの流れで最難関😢
頑張って勉強しましょう!

🍎不規則抗体検査

<不規則抗体について>

ABO血液型以外の血液型に対する抗体

生まれつき持っている場合(IgM型)と、輸血や妊娠で免疫されて作られる場合(IgG型)がある

▶IgM:糖鎖抗原(ABO、P1、Lewisなど)

▶IgG:蛋白抗原(Rh、Kidd、Duffy、Kell、Diegoなど)

<量的効果>

抗MNSs、抗Duffy、抗Kiddなどの対立遺伝子を持つ抗原は、ホモ接合赤血球では強く、ヘテロ赤血球では弱く凝集する。

※抗原の発現には個人差があり、臍帯血や新生児では未熟である

<Dia抗原>

蒙古(もうこ)系の民族(アメリカ先住民を含む)に特徴的な抗原

・日本人約10%の頻度で見出される

・抗Dia抗体は溶血性輸血副作用新生児溶血性疾患に関与

  → Di(a+)赤血球をスクリーニング赤血球に含める必要がある。

🍎不規則抗体スクリーニング

ざっくり説明したところで、検査手技に入っていきましょう。
検査法の種類によって、検出しやすい抗体が違うため覚えておきましょう。

・不規則抗体スクリーニング赤血球:O型ヒト赤血球を試薬として用いる。

・寒冷凝集反応:低温下では寒冷凝集素(特に抗I自己抗体)によって自己赤血球が凝集する。

・連銭形成:血漿の成分変化に起因し、血清(血漿)と等量の生理食塩液を加えることより連戦形成は消失する。

生食法で検出される抗体=室温で反応する抗体です。
一般的に体内(約37℃)では反応せず、臨床的意義が低いです。

間接クームス法で検出される抗体は臨床的意義の高い抗体が多いため、必須検査となります。

<消去法>

さて、次が難しいところ...
不規則抗体検査で陽性がでた場合、何の抗体を持っているかを見つけなければなりません。
そこで試薬に含まれている抗原の一覧表を用いて消去法をします。

うぅ...何が何だか...

まずは習うより慣れよっ!
消去法をとにかく練習しましょう。

次回は輸血検査の最終段階、交差適合試験について説明します。
あともう少し一緒に頑張ろう!


>>>前回、血液型はこちら

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